明治の頃より百十余年、宗像の地で創業して依頼、片山醤油店の『味之王』は、地元のみなさまに愛されて歳月を刻んでまいりました。九州で親しまれている甘口の醤油の中でも、そのまろやかな味わいが特徴です。
初代の忠太郎は旧宗像郡南郷村の要職に就いていたそうです。家が近かった大正14年の生まれ母方の祖母は、初代の事を覚えていました。小学校の帰り道、醤油の香ばしい匂いに誘われてわざわざ遠回りして片山醤油店の前を通っていた時のこと。白くて長いひげをはやしたおじいさんがそこに立っていて、とても怖かったと。それが忠太郎でした。実際の写真の中の忠太郎はとても優しい目をしています。